微生物ダークマターの解明:土壌から新たな抗生物質を発見

2025-09-25
微生物ダークマターの解明:土壌から新たな抗生物質を発見

ロックフェラー大学の研究者らは、土壌中に存在する培養不可能な細菌の遺伝的可能性にアクセスするための新しい手法を開発しました。土壌から直接大きなDNA断片を抽出することにより、彼らは実験室での培養の必要性を回避し、これまで見たことのない数百の細菌ゲノムをシークエンシングしました。これにより、2つの有望な新しい抗生物質候補が得られ、そのうちの1つであるエルータシジンは、薬剤耐性菌に効果的に作用します。このスケーラブルなアプローチは、新薬発見の新時代を開き、私たちの環境を形作る広大で未開拓の微生物の世界への洞察を提供します。

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テクノロジー メタゲノミクス

新規免疫療法の局所注射が全身的な腫瘍縮小を引き起こす

2025-09-10
新規免疫療法の局所注射が全身的な腫瘍縮小を引き起こす

ロックフェラー大学の研究者らは、新しいCD40アゴニスト抗体である2141-V11を開発し、第1相臨床試験で注目すべき結果を得ました。この薬剤は、従来の静脈注射ではなく、腫瘍に直接注射することで、副作用を大幅に軽減しました。転移性がん患者12人のうち6人が腫瘍縮小を観察し、2人は完全寛解(がんが完全に消失)を達成しました。驚くべきことに、この局所注射は、体内の他の部位の腫瘍も除去できる全身的な免疫反応を引き起こしました。この研究は、がん免疫療法に新たな希望をもたらし、今後の研究では、作用機序と患者の選択基準を解明して、有効性を向上させる予定です。

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